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1つのテーマ、5銘柄、出来高の3分の2が1つに集まる:メモリー相場の関心の偏り

bStocks のメモリー/ストレージ系は5銘柄、合計時価総額 1億9,099万ドルで全体の 14.5% を占めます。ところが SNDKB 1銘柄でグループ出来高の 66.3% —— 9,780万ドル は全100銘柄中で24時間出来高の首位、残り4銘柄の合計より 97% 多い。同じ産業を覆うテーマ ETF の DRAMB は時価総額が全体14位、回転率は96位。SNDKB を外すとグループの回転率は 0.7723倍 から 0.4360倍 に落ち、全体の 0.6625倍 を下回ります。

リサーチ

TL;DR

全体で最も厚く資金が置かれたテーマですが、テーマ内部の関心はほぼ1つの銘柄に集まっています。

  • SNDKB の24時間出来高 9,780万ドル は全100銘柄中の首位。一方で時価総額は6位(7,698万ドル)にとどまります。1銘柄で全体出来高の 11.20% を占めます。
  • 5銘柄の合計出来高は 1億4,751万ドル、そのうち SNDKB が 66.3%。 残り4銘柄の合計は 4,971万ドル で、SNDKB 単独がその合計を 97% 上回ります。
  • SNDKB を外すと、このグループは特別ではなくなります。 グループ全体の回転率は 0.7723倍、SNDKB を外すと 0.4360倍 で、全体の 0.6625倍 を下回ります。時価総額シェア 14.5% と出来高シェア 16.9% の差は、すべて1銘柄から来ています。
  • 同じテーマの ETF は全体で最も冷えた大型銘柄です。 DRAMB の時価総額 1,964万ドル は全体14位、回転率 0.186倍 は96位。SNDKB の回転率はその 6.83倍、出来高は 26.9倍、しかし時価総額は 3.9倍 しかありません。
  • ただし「個別銘柄はバスケットより活発」は、時価総額を揃えると成立しません:AVGOB は個別株で時価総額 1,780万ドル(DRAMB とほぼ同じ)、回転率 0.224倍 で DRAMB の 0.186倍 と同じ水準です。本当の規則性は「大きなポジションは回転が遅い」で、バスケットかどうかではありません。
  • 5銘柄のうち4つは30日の下落率が全体の中央値より深い(−35.29% / −20.60% / −21.49% / −20.43%)。MUB の −16.31% だけが中央値 −16.71% をわずかに上回ります。このテーマは今月、全体より大きく下げました。

1. この5銘柄は何か

bStocks はバイナンス自社のトークン化株式の発行体です(主体は BTech Holdings Limited、ADGM / FSRA 上場証券、チェーンは BNB Chain のみ、取引はバイナンスのみ)。CoinMarketCap は 105銘柄を報告しており、本稿が用いるスナップショットはそのうち 100銘柄、時点は 2026-10-31T06:06:52Z です。

この5銘柄がメモリー/ストレージ系のすべてです。NAND/DRAM の3社(SanDisk、マイクロン、SK ハイニックス)、ドライブと企業向けストレージの1社(ウエスタンデジタル)、そしてこのテーマをそのまま覆う ETF(Roundhill Memory ETF)。同じサプライチェーンが「個別銘柄」と「バスケット」の両方で提供されているのは、このスナップショットでは珍しいことです。

トークン 原資産 種別 上場日 経過 価格 時価総額 24h 出来高 回転率 30日
SNDKB SanDisk Corp 普通株 2026-06-11 142日 $1155.20 7,698万ドル 9,780万ドル 1.270倍 −35.29%
MUB Micron Technology 普通株 2026-06-11 142日 $902.01 6,262万ドル 2,601万ドル 0.415倍 −16.31%
SKHYB SK Hynix 普通株 2026-07-09 114日 $150.29 2,912万ドル 1,773万ドル 0.609倍 −20.43%
DRAMB Roundhill Memory ETF ETF 2026-07-06 117日 $48.50 1,964万ドル 364万ドル 0.186倍 −21.49%
WDCB Western Digital 普通株 2026-07-06 117日 $367.44 263万ドル 233万ドル 0.884倍 −20.60%

グループの時価総額は 1億9,099万ドル で全体の 14.49%、出来高は 1億4,751万ドル で 16.89%。 時価総額シェアはここで扱うどのグループよりも大きいです。

先に2点。SKHYB の原資産は韓国上場で、米国ではありません。「トークン化米国株」と呼ばれる区分に韓国銘柄が入っているのは分類の問題であってデータの誤りではなく、前回の記事も SKUUB について同じ点を指摘しています。また SNDKB・MUB・SKHYB の3銘柄は前回の記事にも登場しました。そこでの役割は3つの2倍レバレッジトークンに対する現物側で、結論は現物の絶対出来高のほうが大きいというものでした。本稿はその比較を繰り返しません —— ここでの対比はテーマの内部にあり、レバレッジ版に対するものではありません。

2. 全体の出来高首位がこのグループにある

全体の24時間出来高の上位5銘柄:

順位 トークン 24h 出来高 時価総額 回転率
1 SNDKB 9,780万ドル 7,698万ドル 1.270倍
2 SPCXB 7,966万ドル 1億7,396万ドル 0.458倍
3 INTCB 6,790万ドル 3,878万ドル 1.751倍
4 INTWB 5,554万ドル 144万ドル 38.460倍
5 CRCLB 4,799万ドル 1億4,723万ドル 0.326倍

SNDKB が首位で、時価総額では6位にすぎません。 上位5銘柄のうち時価総額が SNDKB より大きいのは2つ(SPCXB、CRCLB)で、どちらも第1回の記事で扱った旗艦銘柄、回転率は 0.458倍 と 0.326倍 です。これらの出来高は規模が生んだもので、SNDKB はそうではありません。

グループ内部の分布:

トークン 24h 出来高 グループ出来高比 時価総額 グループ時価総額比
SNDKB 9,780万ドル 66.3% 7,698万ドル 40.3%
MUB 2,601万ドル 17.6% 6,262万ドル 32.8%
SKHYB 1,773万ドル 12.0% 2,912万ドル 15.2%
DRAMB 364万ドル 2.5% 1,964万ドル 10.3%
WDCB 233万ドル 1.6% 263万ドル 1.4%

SNDKB はグループ出来高の 66.3% を占めますが、時価総額では 40.3% です。 残り4銘柄の合計出来高は 4,971万ドル。SNDKB 単独でその合計を 97% 上回ります。

これを剥がすと、グループの性質が変わります:

基準 時価総額 24h 出来高 回転率
5銘柄すべて 1億9,099万ドル 1億4,751万ドル 0.7723倍
SNDKB を除く 1億1,401万ドル 4,971万ドル 0.4360倍
残る95銘柄 11億2,739万ドル 7億2,595万ドル 0.6439倍
全100銘柄 13億1,838万ドル 8億7,346万ドル 0.6625倍

残る4銘柄の回転率 0.4360倍 は全体の3分の2に届きません。 したがって「メモリー系は活発に取引されている」の正確な言い方は「SanDisk という銘柄が活発に取引されている」です。

3. 同じテーマの ETF が全体で最も冷えた大型銘柄

DRAMB はこのスナップショットでは珍しいものです。他のメンバーが属する産業をそのまま覆う ETF が、同じ発行体によってトークンに包まれています。時価総額 1,964万ドル は全体 14位 —— TSLAB(2,368万ドル)よりやや小さく、SPYB(1,908万ドル)よりやや大きく、このスナップショットの中上位に位置します。

しかし回転率 0.186倍 は 96位。全体で回転率が最も低い5銘柄は DRAMB(0.186倍)、CRMB(0.183倍)、GMEB(0.160倍)、COHRB(0.141倍)、AMATB(0.130倍)—— 残る4つの時価総額は 50.2万ドル・661万ドル・844万ドル・902万ドル で、DRAMB はその最大のものの 2.2倍 あります。

SNDKB と並べます:

SNDKB(個別銘柄) DRAMB(テーマ ETF) 倍率
24h 出来高 9,780万ドル 364万ドル SNDKB が 26.9倍
時価総額 7,698万ドル 1,964万ドル SNDKB が 3.9倍
回転率 1.270倍 0.186倍 SNDKB が 6.83倍
上場日数 142日 117日 25日差
レンジ幅 2.432倍 1.543倍 —

出来高は 26.9倍 違い、時価総額は 3.9倍 しか違わないので、回転率が 6.83倍 違います。 これは前回の記事の分母の罠とちょうど逆向きです。あちらは分子が近く分母が27倍違い、こちらは分母が同じ桁で分子が27倍違う。同じ比率に、まったく異なる二つの源がある —— だからこそ回転率は絶対出来高と並べて読む必要があります。

DRAMB は ETF トークン6銘柄のなかでも最も冷えています:

トークン 原資産 時価総額 24h 出来高 回転率
QQQB Invesco QQQ Trust 9,822万ドル 3,212万ドル 0.327倍
DRAMB Roundhill Memory ETF 1,964万ドル 364万ドル 0.186倍
SPYB SPDR S&P 500 ETF Trust 1,908万ドル 852万ドル 0.446倍
EWYB iShares MSCI South Korea 1,048万ドル 589万ドル 0.562倍
SMHB VanEck Semiconductor 189万ドル 168万ドル 0.885倍
KSTRB KraneShares SSE STAR 50 83.4万ドル 46.7万ドル 0.560倍

DRAMB の回転率は2番目に低い QQQB よりさらに 43% 低く、しかも QQQB の時価総額は DRAMB の 5.0倍 です。「大きなポジションは回転が遅い」という論理なら、DRAMB のほうが速いはずでした。

4. 反例:時価総額を揃えると「個別銘柄 対 バスケット」は成立しない

前節の 6.83倍 は「このチャネルの参加者は銘柄を買い、テーマを買わない」と読まれやすい数字です。このスナップショットには、それを直接否定する事実が2つあります。

反例その一:AVGOB は個別株で、時価総額も回転率も DRAMB とほぼ同じ。

トークン 種別 時価総額 24h 出来高 回転率 全体の回転率順位
AVGOB 普通株 1,780万ドル 398万ドル 0.224倍 92
DRAMB ETF 1,964万ドル 364万ドル 0.186倍 96

ブロードコムは世界2位の半導体設計会社で、まぎれもない個別銘柄です。時価総額は 10% 違い、回転率は 20% 違い、どちらも全体の下位に沈んでいます。 「バスケットは誰も要らない」が DRAMB の 0.186倍 を説明できるとしても、AVGOB の 0.224倍 は説明できません。

さらに下を見ると、全体で回転率が最も低い10銘柄のうち時価総額が 500万ドル を超えるのは5つ:AMATB(902万ドル / 0.130倍)、COHRB(844万ドル / 0.141倍)、GMEB(661万ドル / 0.160倍)、DRAMB(1,964万ドル / 0.186倍)、AVGOB(1,780万ドル / 0.224倍)。5つのうち4つが普通株です。 本当の規則性は発行体自身の説明に書かれています:全体で最大の5銘柄の回転率は 0.38倍、残る95銘柄は 0.92倍 —— 大きなポジションは回転が遅く、包装形態とは関係ありません。

反例その二:WDCB の絶対出来高は DRAMB より小さい。

この2つは同日上場(2026-07-06)で、窓はまったく同じ117日です:

トークン 種別 時価総額 24h 出来高 回転率 レンジ幅
WDCB 普通株 263万ドル 233万ドル 0.884倍 2.005倍
DRAMB ETF 1,964万ドル 364万ドル 0.186倍 1.543倍

WDCB の回転率は DRAMB の 4.75倍 ですが、絶対出来高は 36% 小さい。 ウエスタンデジタルはこの系統の4つの個別銘柄の一つで、年商が数百億ドル規模のストレージ企業です。そのトークンの時価総額はここで 263万ドル、全体48位。WDCB においては「個別銘柄はバスケットより活発」は比率では成立し、金額では成立しません。

したがって論点は、成り立つところまで狭める必要があります:「銘柄がバスケットに勝った」ではなく、「このテーマの関心が1つの銘柄に集まっている」。 SNDKB を除けば、MUB の回転率 0.415倍 は全体平均を下回り、DRAMB の 0.186倍 は全体の最低付近、WDCB は出来高で DRAMB にも届きません。繰り返し売買されているのは SanDisk だけです。

5. レンジ幅:同じテーマの内部で 1.6倍 の開き

レンジ幅は上場以来の高値 ÷ 安値。上場100日以上の46銘柄のなかで、この5つの位置は次のとおりです(1 = 最も狭い):

トークン 経過 高値 安値 レンジ幅 46銘柄中の順位 高値からの距離 レンジ内の位置
SNDKB 142日 $2368.94 $974.23 2.432倍 38 −51.2% 13.0%
WDCB 117日 $600.34 $299.46 2.005倍 31 −38.8% 22.6%
MUB 142日 $1249.28 $706.87 1.767倍 23 −27.8% 36.0%
SKHYB 114日 $199.27 $114.71 1.737倍 22 −24.6% 42.1%
DRAMB 117日 $66.07 $42.83 1.543倍 16 −26.6% 24.4%

最も広い SNDKB は最も狭い DRAMB の 1.58倍。 この順序は構造から予想されるとおりです。テーマ ETF は5社の個別リスクを分散するので、この集合のどの個別銘柄よりも狭い。そして 1.543倍 は全体の ETF のレンジ幅中央値 1.350倍(n=4)をなお上回り、分散したあともテーマ自体が動き続けたことを示します。

もう一つ覚えておきたい読み方:SNDKB はレンジ内の位置 13.0% で5銘柄中の最下位、上場以来の高値から −51.2%。全体の出来高首位でありながら、自らの高値から半値になっている —— 出来高がどこに集まるかと、価格がどこにあるかは、独立した2つの事実です。

その46銘柄のなかで、普通株のレンジ幅の中央値は 1.768倍(n=28)。窓が十分に長いメンバー3つは 2.432倍 / 2.005倍 / 1.767倍 なので、2つが中央値を上回り、MUB はちょうど中央値に重なります。 レンジ幅の面では、このテーマはまったく例外的ではありません。特徴は出来高の集中だけです。

6. このグループを全体に戻す

第一に、上場が早いことが何よりも効きます。 上場月別に見た全体:

上場月 銘柄数 合計時価総額 全体比 その月の回転率
2026-06 10 6億8,903万ドル 52.3% 0.619倍
2026-07 46 5億2,474万ドル 39.8% 0.676倍
2026-08 12 3,857万ドル 2.9% 0.537倍
2026-09 17 5,471万ドル 4.2% 1.075倍
2026-10 15 1,134万ドル 0.9% 1.143倍

最も早く上場した10銘柄が全体の時価総額の 52.3% を占め、直近1か月に上場した15銘柄は 0.9% です。 SNDKB と MUB はその10銘柄のうちの2つで、合計 1億3,960万ドル、6月組の 20.3%。他の3メンバーは7月組です。このグループが大きい理由の半分は、上場が早かったことです。

第二に、このテーマは今月、全体より大きく下げました。 100銘柄の30日の中央値は −16.71% で、82銘柄がマイナスです。本グループは5つすべてマイナスで、4つが中央値より深い:SNDKB −35.29%、DRAMB −21.49%、WDCB −20.60%、SKHYB −20.43%。MUB の −16.31% だけがわずかに上回ります。

第三に、7日の窓では方向が逆になります。 SKHYB +9.55%、WDCB +7.44%、DRAMB +2.68%、MUB +2.18% の4つがプラスで、SNDKB の −6.84% だけがマイナス —— 出来高が最も集中した1銘柄が、5つのなかで1週間ベースで唯一下げています。 24時間の変動も本グループ最大の −10.44% です。

第四に、種別の構成。 全体100銘柄は普通株67、未分類8、ADR 6、ETF 6、レバレッジ ETF 10、インバース ETF 2、未上場1。本グループは普通株4つと ETF 1つで、このスナップショットで最もありふれた構成です —— レバレッジなし、ADR なし、未分類なし。このグループの特徴はすべて出来高の分布から来ており、商品構造からは来ていません。

7. 構造:この5つのトークンは法的に何か

すべて本サイトの発行体レコード、/stocks/bstocks と同じデータから:

  • 法的包装:トラッカー証券(tracker certificate)、ADGM / FSRA 上場、発行主体は BTech Holdings Limited。保有者が得るのは価格を追跡する証券で、株主名簿への登録ではありません。
  • 議決権:なし。
  • 配当:パススルー。ただしまず米国源泉 30% を控除し、残りを乗数で再投資します。
  • 償還:可能、KYC 必須、最低 $5。
  • 準備金証明:監査意見書(attestation)で、オンチェーンのリアルタイム証明ではありません。
  • 米国居住者:不可。
  • チェーン:BNB Chain のみ。BSC のみ対応のため、誤ったネットワーク送金は資産を失います。
  • 発行モデル:取引所の自社発行。唯一の取引場所はバイナンスで、発行体自身が運営しています。
  • 本サイトの評価:B。

このグループには、さらに2つの含意があります。

DRAMB は包装の上の包装です。 Roundhill Memory ETF はそれ自体がファンドで、ファンドが株式を保有します。証券がファンドの価格を追跡し、トークンが証券を表します。3層の入れ子で、中間2層のコストはトークン保有者が負います —— ETF の信託報酬はファンドの純資産から控除され、証券層のコスト構造はこのデータにはありません。個別銘柄の4トークンは2層です。

「配当はパススルー」の意味は、この5つで同じではありません。 メモリー各社のなかには配当を出す会社があり、「源泉 30% 控除後に乗数で再投資」という規則はそれらに実際に適用されます。一方 DRAMB が追跡するのは ETF で、ETF はまず構成銘柄から分配を受け取り、次に自らの受益者へ渡す分を決めます。つまりトークン層に届くのは、二度処理されたあとのものです。 現在の乗数はこのデータにありません(第9節)。

8. このスナップショットは土曜日のものである

時点 2026-10-31T06:06:52Z は土曜日の朝(UTC)です。米国現物株式市場は金曜 20:00 UTC に引け、次に開くのは翌週月曜 —— このスナップショットの後の2日余り、これらの銘柄の価格はトークン価格だけです。

このグループにはもう一層あります。5つの原資産のうち2つは、そもそも米国で取引されていません。 SK ハイニックスは韓国上場で、ソウルの立会時間は米国時間と重なりません。DRAMB の原資産 ETF は米国で取引されますが、その構成銘柄は米国・韓国・日本の複数市場にまたがります。「引けている」という時刻は、この5つのトークンで同一ではありません。

同じ発行体についてはすでに一度定量化されています:同じ株式、4つの帳簿 は AAPL の4つのトークン化版を土曜日に並べ、立会時間外の気配は市場価格ではなくマーケットメイカーの意見であると結論しました。本稿の24時間の窓は金曜 06:06 UTC から土曜 06:06 UTC で、米国の1立会日をまるごと含みますから純粋な時間外気配ではありません。ただし第2節の 9,780万ドル の一部は、米国株式が既に引けていた時間帯に属します。

9. この手法で計算できないこと

第一に、プレミアムもディスカウントも計算できません。 スナップショットにはトークン自身の価格しかなく、原資産の株式や ETF の参照価格がありません。さらに重要なのは、bStocks の配当機構が「米国源泉 30% を控除し、乗数で再投資」であることです。現在の乗数が分からない状態では、トークンの単価と原資産の株価はそもそも比較できません。 したがって本稿にプレミアムの数値は一つもありません。

第二に、1トークンが何株に対応するか計算できません。 スナップショットに換算比率がありません。SNDKB は流通 66,641枚、単価 $1155.20 ですが、比率が分からなければこの2つの数字はいかなる株数にも換算できません。トークン単価がどの会社の実際の株価よりもはるかに高いことは比率が 1:1 でないことを示しますが、では何なのかはこのデータは答えません。

第三に、このテーマのファンダメンタルズは計算できません。 このスナップショットには企業財務もメモリーのスポット価格もありません。本稿が「メモリー系」と言うとき、それはこの5つのトークンがこのチャネルでどう取引されているかを指し、産業サイクルの位置ではありません。「スーパーサイクルはどこまで進んだのか」という判断は、このデータが支えられる範囲の外にあります。

第四に、レンジ幅の窓は等しくありません。 この5つは 142/142/114/117/117日。全体比較は上場100日以上の46銘柄のみを用いますが、それでも窓は1か月以上違います —— 長く上場しているほど極値に届きやすくなります。

第五に、時価総額は CMC の定義(価格 × 流通量)で、全体合計 13億1,838万ドル はこの100行の和です。一方本サイトの /stocks ページの bStocks の行が示すオンチェーン規模は 9億1,400万ドル —— 出所も時点も異なる2つの数字で、一致しません。 本稿は一貫して前者を用います。

第六に、105銘柄のうち100銘柄。 CMC は105銘柄を報告し、スナップショットは100銘柄です。欠けている5銘柄は本稿のどの数字にも入りません。

第七に、回転率は 24h 出来高 ÷ 時価総額です。 分母が小さいと比率は機械的に大きくなります。テール側の高い回転率はまず時価総額が小さいことの結果であり、テールの流動性が良いとは読めません —— 第4節の2つの反例は、この規則の直接の帰結です。


結論。 メモリーとストレージは bStocks で最も厚く資金が置かれたテーマです。5銘柄で全体の時価総額の 14.49%、出来高の 16.89%。しかしこの2つのシェアの差は、すべて1銘柄から来ています —— SNDKB の 9,780万ドル は全100銘柄の24時間出来高首位で、このグループの 66.3%、残り4銘柄の合計より 97% 多い。 これを外すと残る4銘柄の回転率は 0.4360倍 で、全体の 0.6625倍 を3分の1下回ります。

そして「個別銘柄はテーマ ETF より 6.83倍 活発」は、変数を揃えると持ちません:AVGOB は個別株でほぼ同じ時価総額、回転率は 0.224倍 対 0.186倍 でどちらも全体の下位。WDCB は個別株で、絶対出来高は DRAMB より 36% 小さい。 回転率の主な説明変数は包装形態ではなくポジションの大きさで、発行体自身のデータも同じことを言っています:全体で最大の5銘柄は 0.38倍、残る95銘柄は 0.92倍。

持ち帰る一文:このチャネルは「メモリーというテーマ」に資金を入れたのではなく、「SanDisk という銘柄」に入れました。 残る4トークンの取引の活発さは、産業内での位置づけとまったく対応していません。

出所は CoinMarketCap、時点 2026-10-31T06:06:52Z、bStocks が報告する105銘柄のうち100銘柄を対象。銘柄の明細と価格は /stocks/bstocks。本稿は調査メモであり投資助言ではありません。DYOR。

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